「子どもが欲しい!」
「産まれてうれしい!」
こんな感情とは裏腹に、
「子どもが大きくなるまでの生活にいったいいくらかかるんだろう?」
「学費もあわせると3,000万円っていわれたりもしているけど、払っていけるのだろうか?」
と不安な気持ちになっていませんか?
この記事では、子育てにかかる費用のうち『養育費』にスポットを当てて解説していきます。
今回の記事でわかること
・子育てにかかるお金は「教育費」と「養育費」
・「養育費」は調査によると月額最大9万円と考えて、家計に組み込もう
・いつ、何に、いくら必要なの?
・お金の貯めやすい時期は「3歳〜小学生のあいだ」
子育てのお金って、巨大な支出になるから不安に感じるやんな。
でも、そのお金が何にどれくらい必要かを把握することができれば、きっとその不安も解消されるで^^
今も制度は日々変わってきてる。
・保育の無償化
・高校の実質無償化
・扶養控除廃止に伴う増税の流れ(1/2) pic.twitter.com/tTly7og95Y
— 両🦁自由に生きるための知恵を配信中 - リベ大学長 (@freelife_blog) January 24, 2022
【無理かも?】子育てにかかる費用は3,000万円?
子育てにかかる費用は一体いくらなのでしょう?
Like U「子育てに必要な費用ってどのくらい?0歳~22歳までの合計金額とは」によると、0歳から22歳になるまでにかかる子育て費用は、2,700万円〜4,000万円ともいわれています。(https://www.smbc-card.com/like_u/money/education_funding.jsp)
具体的には以下の項目などが挙げられます。
生活費:食費、洋服代など
教育費 :授業料、教材費、塾代など
医療費 :薬、医療機関で治療に支払った費用
お小遣い :子供が必要とするお小遣い
教育費と養育費にわけてシミュレーション
「子育て費用」は大きく2つに分けることができます。
それは『養育費』と『教育費』です。
☑️教育費:800万円〜2,300万円
⇨入学金、授業料、教科書代、塾代 など
☑️養育費:2,000万円
⇨食費、衣服代、医療費、レジャー費用、おこづかいなど
教育費は「学校や学習塾に払うお金と教材費」
教育費は、公立・私立のどちらに通うかで大きく金額が変わってきます。
教育費については、「高校まで」と「大学」とにさらに分解して記事にしていますので、下記より読んでみてください。
大学の学費はいくら貯める?手遅れにならないために準備する3つの方法
養育費は「生活全般にかかるお金」
養育費は、日々生活するなかでかかるお金です。
以下は平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査
(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa21/net_hiyo/mokuji_pdf.html)における養育費の分類を参考に、主なものを表にまとめました。
費用 | 具体例 |
衣類・服飾雑貨費 | 普段着、靴、防寒具など |
食費 | 粉ミルク、おやつ、家庭での食事、お弁当の材料費、外食費など |
生活用品費 | おむつ、歯ブラシ、文房具、おもちゃ、DVDなど |
医療費 | 予防接種費、検診費用、医療機関を受診した費用、薬代など |
通信費 | スマホの基本料金、通話代など |
おこづかい | こどもが自分で使い道を決められるもの |
お祝い行事関連費 | 出産の内祝い、お宮参り、七五三、入園、入学、誕生日など |
レジャー・旅行費 | 日帰りや宿泊を伴う旅行費 |
養育費の目安は『ひとり月額 MAX 9万円』
では養育費の世代別内訳をみていきます。
養育費2,000万円の内訳
未就園児(〜3歳未満):年額80万円 ⇨ 月額6〜7万円
小学校入学前まで(3〜6歳):年額約110万円 ⇨ 月額9万円
小学生〜大学生(6〜22歳):年額70〜90万円 ⇨ 月額6〜7万円
世代別でみてみると、おおよその月額がわかりました。
フロー収入があれば、貯金に頼らなくても大丈夫?
ここで注意したいこと!
月額最大9万円の中には、、、
①「子どものための貯金・保険料:1.5万円 / 月」が含まれている
②「幼児教育・保育の無償化」が含まれていない
(幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3〜5歳児クラスの保育料が無料になる制度)
③高等学校等就学支援金制度が含まれていない
つまり、ひと月にかかる養育費9万円という金額の中に
・貯金や保険料
・3〜5歳児クラスの保育料
・高校に通うための学費の一部
が含まれて計算されているので、もっと下がる可能性がある!ということです。
最大9万円と考えれば、日々の給料の中でやりくりができそうな気がして、少し楽になりませんか?
養育費の目安を知って、年齢に応じた予算配分を決めておこう
0〜22歳までに必要な養育費は月9万円で考えよう!という結論になりました。
それでは、各年代ごとに
・なにに?
・いくら?
お金がかっているのか、トップ5を見ていきましょう。
※「インターネットによる子育て費用に関する調査報告書」内の「第1子の就学区分にみた第1子1人当たりの年間子育て費用額のランキング」参照。
0歳~6歳時にかかる養育費
項目 | 年間金額 | 月間金額 |
食費 | 19.4万円 | 1.6万円 |
生活用品費 | 12万円 | 1万円 |
レジャー・旅行費 | 11.6万円 | 0.9万円 |
衣類・服飾雑貨費 | 6.7万円 | 0.5万円 |
お祝い行事関連費 | 5万円 | 0.4万円 |
生活用品費には、乳幼児用のおむつなどの消耗品が含まれているため上位となっています。
出産の内祝いや七五三などのイベントが多い時期なので、お祝い行事関連費の占める割合も高くなっていますね。
小学生にかかる養育費
項目 | 年間金額 | 月間金額 |
食費 | 27.8万円 | 2.3万円 |
レジャー・旅行費 | 16.7万円 | 1.3万円 |
生活用品費 | 8.3万円 | 0.6万円 |
衣類・服飾雑貨費 | 6.8万円 | 0.5万円 |
お祝い行事関連費 | 3.1万円 | 0.2万円 |
食費には、
・家庭での食事
・外食費
・おやつ代 などが含まれておりトップの支出となっています。
また「お出かけの費用」が食費に次いで2番目に多い結果に。
中学生にかかる養育費
項目 | 年間金額 | 月間金額 |
食費 | 35.6万円 | 2.9万円 |
レジャー・旅行費 | 14.6万円 | 1.2万円 |
生活用品費 | 9.7万円 | 0.8万円 |
衣類・服飾雑貨費 | 7.6万円 | 0.6万円 |
おこづかい | 3.9万円 | 0.3万円 |
食費が小学生に比べて、月額で6,000円アップしましたね。
また「おこづかいも」ランクインです。
高校生にかかる養育費
報告書には高校生以降の養育費に関する調査データがありませんでした。
あくまで予想ですが、
中学生と比べてみると
・食費
・おこづかいの金額が増える
くらいの変化と考えて良さそうですね。
以上のように年代ごとのおおよその目安がわかれば、予算配分がしやすくなり対策が立てられますね。
一方で、18歳(大学生になったら)子ども自身にアルバイトなどをしてもらい、生活費やお小遣いは自分で稼いでもらうと決めて話しておくのもいいですね。
お金の貯めどきは、子どもが小学生のとき
ここまでの説明でもわかるように、
お金を貯めるべき期間、貯めやすい時期は3歳〜小学校卒業までのあいだと言われています。
子どもが誕生してすぐの期間は、何かとお金がかかります。
おむつやミルクなどの消耗品にかかる出費や、保育料が高いなど一時的に家計が悪化しがちです。
また育児休暇の取得などで、収入そのものが減ることも考えられます。
一方で、3歳からは「幼児教育・保育の無償化制度」によって、幼稚園や保育園への出費が軽減されます。
給食代や行事等にかかるお金は必要ですが、家計への負担は小さくなります。
小学生になると、親が職場復帰するなどして収入が上がる場合が多く、『一番の貯めどき』がやってくる、というわけです。
中学・高校と進学していくにつれて、生活費が上がっていくことは予想しやすいと思うので
この時期に余裕資金をつくっておくと気持ちも楽になりますね。
まとめ
子育て費用が3,000万!?ときくと不安になってしまいますが、
分解して考えると思っていた不安が少しは軽くなったのではないでしょうか?
これまで説明してきた通り、調査の結果から「ひと月あたり最大でも9万円」と考えておけば問題ないということがわかりました。
しかしこの金額は絶対必要というものではなく、食費があまりかからなかったり、衣服は上の子のものが使えるからほとんどかからなかったりとご家庭によって変動していきます。
子どもの成長する過程のうち、
・どのタイミングでいくら必要になるのか
・お金が必要な項目は何か
・どの項目にお金がかかるのか
・お金の貯めやすい時期 を知っておくだけでも、日々の家計管理に役立つはずです。
必ず必要になるお金だからこそ、計画的に準備して、将来の自分を楽にするために生活していきましょうね。