- 投資を始めないと、銀行に貯金しておくだけじゃもったいない。
- NISAやiDeCoをはじめて、非課税額で毎月インデックスファンドの投資信託に積み立てすればいい。
- なぜならドルコスト平均法が、、、複利、、ポートフォリオ、資産配分、、、
- 運用するときはリスクをどれだけとれるか確認してから始めるべき。
- アクティブファンドを避けて、なるべく信託手数料が低いもので、かつ分散投資されているものが好ましい。
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意味がわからない用語がでてきたとき、次に進めなくなりますよね。
少しずつ投資経験を積んでいくと、わりと早い段階で理解できるようになります。
意味を調べてみてもなお、すっと頭にはいってこない用語もあります。しかし何度も見聞きしていると、何となく意味がわかってくるものです。
この記事では、投資をはじめて初期の段階でつまずいた用語を集めて説明しています。
すべては網羅できていないのですが、順次更新していきます。
わかったニュアンスで解説
インターネットでわからない用語を調べれば、証券会社や保険会社のホームページにヒットしすぐに答えは見つかります。
しかし、書いてある意味がわからない。。。
そう思って、なんどあきらめたことかわかりません。
しかし何度も同じ用語でつまずいていると、
「ほんのりわかる」時が来ました。
その「ほんのりわかった」ときの解釈を記しています。
金融(投資)にまつわる用語
投資
生きていくとその年代に応じて、就職や結婚、子どもの教育、住宅購入など、さまざまなイベントが発生し、それにともないお金がかかります。
どの時点でどのくらいお金がかかるか、計画を立ててお金を準備する必要がありますね。
お金を準備する方法は、おもに「貯蓄」と「投資」。
「貯蓄」は銀行の預金などで、お金を貯めること。
「投資」は利益を見込んでお金を出すこと。株式や投資信託などの購入が「投資」にあたる。
教育や老後資金など将来のために増やしていきたいお金を、
株式や投資信託などを保有し、値上がりや利益の分配などを通じて増やしていくことが「投資」。
資産運用
自分のお金を使って、資金を増やしていくこと。
はじめのうちは、
・少額から
・伝統的資産(株・債権)から買い始めることが推奨されている。
資産とは、購入額以上の金銭を生んでくれるもの。
「100万円で買ったものが、150万円で売れる」「100万円で買った商品から毎年3万円をうみ出す」など。
「r>g」
フランスのの経済学者トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』提唱された不等式。
「r」は資産 (資本) によって得られる富を示し、「g」は労働によって得られる富を示す。
つまり資産運用により得られる富は、働いて得られる富よりも成長が早いということ。
言い換えれば
「資産を持っている人はより資産を増やして裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」
ということ。
インフレ
物価(モノやサービスの値段)が上がること。
お金の価値が下がる。
(100円で5本のバナナを買えたのに、3本しか買えなくなる)
○良いインフレ:景気がよくなり、給料が上がっていくのにともなってモノの値段が上がっていく。
×悪いインフレ:2022年現在のように、原料や賃金の上昇⇨モノをつくるための値段が上がる⇨値札の金額も上がる
デフレ
物価(モノやサービスの値段)が下がること。
インフレにより物価が上がる⇨値段が高いので買い手がいなくなる⇨買ってもらえないと困るので、買ってもらえそうな値段まで価格を下げる
⇨結果としてモノの値段に対してのお金の価値が上がる=デフレ
(お金の価値が上がる=100円で買える量が増える)
買ってもらえそうな金額まで値段を下げる⇨売り手の収入が下がる⇨お金がないので買えない=値段を下げても売れない
⇨この悪い状況の連鎖のことを「デフレスパイラル」と呼ぶ。
金利
主語:お金を借りたひと
お金を借りる⇨借りたお金に対して支払う金額の割合のこと。
例)100万円を金利3%で借りた。 (支払う金額は103万円になる。)
年利=利回り
投資した金額に対する収益の割合のこと。
このとき、売却益も含む。
「(分配金+売却益)÷投資原本×100」の計算式で求めることができる。
元本が100万円の商品を1年間運用し、4万円の分配金を受け取り102万円で売却した場合。
100万で買った商品を102万で売却しているので、売却益は2万円となる。
この場合「(4万円+2万円)÷100万円×100=6%」で、利回りは6%となる。
利率
元本に対する、利息の割合のこと。
利率を求める計算式:「分配金÷投資原本×100」
元本が100万円の商品を1年間運用し、4万円の分配金を受け取った場合。
「4万円÷100万円×100=4%」で、利率は4%となる。
利回りが投資元本に対する利息(売却益等)を含めた収益割合であるのに対し、利率は利息のみの割合という違いがある。
長短金利の逆転(逆イールド)
「短期金利」が「長期金利」の水準を上回る現象のこと。
=景気後退の前兆とされる。景気の後退がに発展したり株価が調整に転じる合図とされている。
なぜ起こる?
一般的に長期金利の方が、償還の不確実性が増す = 利回りが高くなる
しかし金融不安や政策の変動により、現在の金融政策の影響を直接的に受けやすい短期金利が急騰することで生じる。
実例
2022年3月29日
アメリカ債券市場で、
・2年物国債利回りが
・10年物国債利回りを上回った。
⇨FRBが16日、ゼロ金利政策の解除を決定。
⇨21日にパウエル議長が「今後の1回あたりの金利引き上げを通常の倍の0.5%にするよ」と示唆。
→2年物の上昇圧力が高まった。
他には
・2000年のITバブル
・2008年のリーマン・ショック
・今回2022年のコロナショックがある。
タカ派・ハト派
もともと政治用語
タカ派(hawk/ホーク)
「強硬派、武力行使容認」
→景気安定よりも、物価上昇の抑制を優先
=金融引き締め(利上げ)政策寄り
ハト派(dove/ダヴ)
「穏健、平和主義」
→景気に配慮する
=金融緩和(利下げ)政策寄り
ハードランディング
景気の急激な失速のこと。
元々の意味は、機体を地面に強く打ちつけて着陸する様子を指す言葉。
金融業界では、行われた政策の影響で経済や市場を急速に悪化させることを意味する。
例:金利政策による急激な物価上昇により、ハードランディングも懸念されている。
反対に景気への影響を緩やかにするような場合は「ソフトランディング」と呼ばれる。
分散投資
「卵は1つのカゴに盛るな」
10コの卵があったとする。
A:1つのかごにすべてを入れていて、カゴを落としてしまったら。。。
10コすべての卵が割れてしまう。
B:10個のカゴに一つずつ入れていた場合、カゴを一つ落として卵が割れてしまっても、9コの卵は無事!
このことから、
特定の商品だけに投資をするのではなく、
・複数の商品に投資を行いなさい。
・リスクを分散させた方がよい
という教え方。
長期投資
その名の通り、長い間金融商品をを保有するということ。
長期投資のメリット
・リスク(プラスもマイナスも含む利益の振れ幅)を小さくする効果がある。
・「複利効果」が期待できる。
複利効果とは?単利との違い
・単利=元本(最初に預けたお金)にのみ利息がつくこと
・複利=元本と利息の合計額に利息がつくこと(利息が利息を生む)
暴落
記憶に新しい、2008年に起こった「リーマンショック」。
株式の評価額は50%くらい減った。100万円の資産が50万円になってしまう。
長期投資においては避けて通ることはできず、過去10年に1回くらいの割合で発生している。
運用
ただ置いておくだけではなく、そのものの持つ機能をいかして活用すること。
資産運用にあてはめると、お金を使って、お金に働いてもらって、お金を増やすことを指す。
【2021年12月】ジュニアNISA・つみたてNISAの運用成績を公開!
証券口座
【課税口座】一般口座と特定口座の源泉徴収あり・なし
口座ごとの違い
・税の計算方法(年間取引報告書の作成)
・納税方法
一般口座(年間取引報告書をじぶんで作成)
・自分で税金の計算をする
・自分で翌年に納税する(確定申告が必要)
特定口座(年間取引報告書は証券会社が作成)
・源泉徴収あり・・・原則、確定申告不要!証券会社が税金の計算をし、納税してくれる。
・源泉徴収なし・・・利益が出た場合は確定申告が必要。証券会社が税金の計算をし、納税は自分で行う。
・売却益、配当金に税金がかかる
株式や投資信託などに利益に対して約20%の税金がかかる。
保有しているだけでは税金はかからない。かかるのは、主に売却して利益が出たとき(元本以上の部分)と配当金を受け取ったとき。
100万円利益が出たら20万円は税金でもっていかれる。つまり手元に残るのは80万円。
つみたてNISA口座で運用していれば、税金はかからない。つまり100万円全部自分のもの。
長期投資が前提であれば、基本は「特定口座の源泉徴収あり」でOK!
優遇税制
上場株式などの配当や譲渡益についての税率を優遇した制度のこと。
わたしたちのような個人投資家の積極的な市場参加を促すために導入された。
「NISA・つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、国が貯蓄から投資への流れを促し、国民の資産形成に資するために設けられた。
つみたてNISAであれば、投資額が年間40万円まで最大20年間非課税となる。
つみたてNISA
特徴
・2018年~2037年の間に投資した場合
・投資をしてから20年間は
・売却益・配当金に税金がかからない(非課税)
・毎年、1年間で40万円まで投資が可能 1ヶ月あたり3.3万円
・つみたてNISAに選ばれているファンドは金融庁の厳しい審査を通過したもののみ
・ファンドは無数にあるが、この審査をクリアしているものは全体の2-3%=登録のあるファンドは信頼できる!!
インデックス投資はつみたてNISAで!仕組みや違いは?おすすめの銘柄も紹介
投資手法に関する用語
ドルコスト平均法
買い方に関する方法。
価格が変動する金融商品を
・常に同じ金額で
かつ
・時間を分散して定期的に買い続ける手法。
ドルコスト平均法(定額積み立て)は全体の平均購入単価を平準化させる効果があり、
長期的な資産形成を行っていく上で有効な方法のひとつと考えらている。
毎月3万円ずつ同じファンドを買い続けるイメージ。
この方法で金融商品を購入し続けた場合、おなじ3万円でも、
株価が低いときは多く買うことができ、株価が高いときには少しだけになる。
すると時間が経てば経つほど「安くはないけど、高くもないところ(つまり平均的な価格)で買えた!」となる。
100万円突っ込んだ翌日に、リーマンショックの大暴落がきたら立ち直れないですよね。
つみたてNISA口座との相性が良い。
【つみたてNISA】楽天証券とSBI証券2強問題!比べて賢く使い分け
【bitFlyerでつみたて投資】ビットコインもドルコスト平均法でほったらかしがおすすめな3つの理由
6万円を「一括買い付け」or「積み立て買い付け」したシミュレーション
(出典:SBI証券 投信積立で資産形成をはじめよう)
おなじ6万円の買い付けでも、一括で購入する場合と積み立てて購入する場合では買い付け単価が異なる。
基準価格が安いときに多く買い付けできるに越したことはないが、プロでもタイミングを読むのは難しい。
ドル・コスト平均法で購入金額を一定に保つことで、
・基準価格が値上がりしているときは「少ない口数を買い付け」し、
・基準価格が値下がりしているときは「多い口数を買い付け」でき、
結果的に買い付け単価を引き下げることができる。
手数料あれこれ
・販売手数料: 株やファンドの購入時にかかる
・運用手数料: ファンドを運用してもらうとかかる
・取引手数料: 株のトレードをするときにかかる
・為替手数料: 外貨建ての資産を買うときにかかる
・口座手数料: 口座を開設・維持するときにかかる
・ノーロードファンド: 販売手数料(ロード)がかからない投資信託のこと
商品や商品の組み合わせ
投資信託
私たちから集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめて、プロが株式や債券に投資・運用して、得た利益(または損失)を投資家に還元する金融商品のこと。
少額からはじめることができ、つみたてNISAやiDeCoなどでも購入することできる。
分散効果の裏返しで一攫千金は狙いづらいので、こつこつ時間をかけて運用する方におすすめ。
インデックスファンド
・インデックス=市場(株式市場や債券市場)の値動きを示す指数(平均点のようなもの)のこと。
・ファンド=金融商品やそのような商品を運用する会社を表す言葉として使われる。
インデックスファンドとは、市場の値動きを示す指数(=インデックス)に連動した値動きをめざす金融商品。
市場の値動きを示す指数の具体例
■日経平均株価
東証1部の上場企業の中から、日本経済新聞社が選んだ225社の株式価格を平均した指数。
225社には、ファーストリテイリングやダイキン工業など日本を代表する企業が選ばれている。
■東証株価指数(TOPIX)
東証株価指数(TOPIX)とは、東証市場第一部に上場する国内株式全銘柄を対象とする株価指数。
トヨタやソニーなどが選ばれている。
■ダウ平均
ボーイング、アップル、ゴールドマンサックス等、米国経済を代表する30銘柄で構成されている。日経平均株価と同じように平均株価を指数化したもの。
■S&P500
主要上場市場が米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NSDAQ等)の米国企業で、大型株から選ばれた500銘柄で構成されている。グーグルやマイクロソフト、アマゾンなどが選ばれている。
アクティブファンド
インデックスファンドは指数(平均点)との連動を目指す。
それに対し、アクティブファンドは指数を上回る成果を目指す。
アセットクラス(資産クラス)
投資対象の資産について、おなじような値動きをするもの同士を大きなグループにまとめたもののこと。
「株式」・「債権」・「為替」などの資産ごとの分類。
アセットアロケーション(資産配分)
どの資産をどのくらい保有するか。その配分のこと。
長期投資の場合、「運用結果の90%はアセットアロケーションで決まる」といわれている。
何の商品を、どのタイミングで買うかが重要なのではなく、どの資産をどのくらいの配分で持つかが最も重要。
年齢や収入・資産状況に応じた配分を考えることが重要。
考え方はこちらの記事の "相場が大暴落したらどうする"を参照
eMAXIS Slimシリーズ
MUFG 三菱UFJ国際投信が運営する投資信託のブランド名。
業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことを謳っている。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が2年連続1位となった。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
世界の株式 約3,000銘柄に幅広く分散投資ができるインデックスファンド。
構成比率:先進国・地域(23ヵ国・地域)88% 新興国・地域(26ヵ国・地域)12%
主な国別割合 米国:56%/ 日本:7.5%/ イギリス:4.3%/ フランス:3.1%/ 中国:4.9% など
REIT(リート)
「不動産投資信託」のことを指す。
「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった略称。
投資者から集めた資金をもとに、マンションや商業施設だどの不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を投資者に分配する。
投資者は、REITを通じて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができる。
日本では、Japanの頭文字をつけて「J-REIT」と呼んでいる。
ファンド
本来「基金」や「資金」といった意味。
金融業界では一般的に
・資産運用のための金融商品
・そのような商品を運用する会社を表す言葉として「ファンド」は使われている。
ファンドとは「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」のこと。
その運用成果が投資家の投資額に応じて分配される仕組みとなっている。
多くの人から資金を集めて運用する場合、
不特定多数を対象にオープンに募る形式を「公募」、
限られた人からだけ集める形式を「私募」という。
公募ファンドの主な商品は投資信託が挙げられ、証券会社や銀行で誰でも買うことができる。
われわれ個人投資家にとっては、ファンド=公募ファンドを指すことが多い。
私募型にはいろいろなものがあるが、最近は「ヘッジファンド」が広く知られるようになった。
※ヘッジファンド・・・さまざまな取引手法を駆使して市場が上がっても下がっても利益を追求することを目的としたファンドのこと。
資金計画
ライフプランシート
キャッシュフロー表ともいうらしい。
一言で言うと「お金に関するコンパス」のようなもの。
ライフプランシートを作成することで、「いつ、どのくらいのお金が必要になるか」が可視化できるようになります。
いつ、いくら必要なのかがわかれば、資金を準備をすることができ、様々な解決方法が見えてきます。
・住宅はいつ購入するのがベスト?適正な予算は?
・教育費がいつ、いくら、どれだけ必要なのか?
・老後に必要な貯蓄額 など